こんにちは!北海道ヘルスケア.netの山本です!!
今回もよろしくお願いします!!
今回のコラムは、長く続く慢性的な痛みの原因には心や精神的な部分が影響していることもありますよ!というお話です。
まず、体の痛みを自覚した時に人はそれについて考えたり意味づけをしたりします。
(なんで痛くなったんだ?昨日無理をしたから痛くなったのかな?など)
痛みの重大性を冷静に判断し、何かできることがあれば行い 、なければとりあ えず放っておいて 、その時にすべき日常の活動に意識は戻ります。
ところがちょっとした理由でその判断や行動がおかしな方向に傾いたり、 痛み の感覚に注意が集中してしまったり、 痛みに関する考えに意識が没頭してしま ったりすることがある。
通常は時間が経過すればこの傾きは、もとのバランスの取れた状態に戻り、冷静に判断したり生活上の出来事に注意を向けて痛みを忘れたりできるようになります。
しかし、傾きが大きくなりその傾きから戻ってこられなくなることがあります。
気にすれば気にするほど自分ではその傾きを戻せなくなってくる人もいます。
このような状態のことを『破局化』といいます。
腰痛を伴っている患者さんを例に、、、
ギックリ腰になってしまい、少しずつ痛みが軽減してきている段階だとしますね。
その方にとって、例えば座面の硬い椅子に座るときや柔らかいソファに座る、立ち仕事をする、など、多くの事柄がまた痛くなるのではないか?
という恐怖の対象になってきます。
この恐怖の対象の意識が強くなることで、本来は立ち仕事をしていても、椅子に座っていても痛みを感じないことでも痛みを引き起こすことになります。
家にある椅子に座っていると必ず痛くなるという意識が植え付けられ、本来は痛くもないことを脳が「家にある椅子」という痛みの引き金として記憶されてしまいます。
他には、ランニングしていて膝を痛めてしまった場合、、
また、ランニングをすると膝が痛くなるんじゃないか??という不安や恐怖が強くなり、ランニングをすること自体をやめてしまう。
そうすると、活動のレベルが下がってしまい、体力や筋力が低下し、より痛みを強くしてしまうという悪循環に陥ることもあります。

引用元)痛みの心理学 慢性痛の心理社会モデル
皆さんはこのような経験はありますか??
「腰が痛くて病院にいったが、医師からはレントゲンでは特に問題ありませんね。」
と、言われた経験はありますか??
筋肉や神経などに問題がなくて、なぜ痛いのか??
という疑問をもちますよね。
しかし、心や精神的な影響も痛みの原因になったりもするということがわかると少し納得するかもしれません。
筋肉や関節、神経に問題はなくても、脳がその痛みを作り上げているという感じです。
それは、過去の痛みの経験や痛みに対する考え方、周りの環境など心や精神的な部分になります。
嫌いな人と一緒に仕事をしているとなんだか体の調子が悪いということもありえます。
どう対処すればいいか??
慢性的な痛みはその原因が複雑なことが多く、より個別性があるので一概に言うのは難しいところです。
しかし、慢性疼痛に対する運動の有効性は多く報告されています。
運動をすることで精神的ストレス耐性が向上したり、脳機能の活性化にもつながるので運動の習慣から身につけていくことが大切なことの1つになります。
運動の内容としては、痛みの部位に対するストレッチや筋トレといった局所的な運動から、スクワットやウォーキングなどの全身運動を合わせて行うことがポイントです!!
もちろん、痛みがない範囲で行いましょう!!
それでは今回はこの辺で!!次回もお願いします!!
北海道ヘルスケア.net
理学療法士 山本和真